FC2ブログ
悠学舎・児童館スクールの塾生への応援メッセージです

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【5月25日(日)】  若き日の福澤諭吉(2)
  若き日の福澤諭吉(2)   【5月25日(日)】

 兄・三之助
の死により故郷中津藩(大分県)に帰った諭吉(ゆきち)は福澤家の主人になっていた。
そのため、簡単には大阪には戻れず、門番の仕事をしながら、悶々とした日を送っていたが、遂に
たまらず、母親の了解を取り付けて安政3年(1856年)11月再び大阪に出てきた。
師・緒方洪庵は大いに喜び食客生(しょっかくせい)として迎えてくれた。
 ちょうど
篤姫12月18日の輿入れの準備のため、江戸城に入城したころだった。

 
それからの諭吉は以前にもまして勉学に励み、遂に半年後、洪庵より適塾(てきじゅく)の7代目塾頭」
指名された。
塾頭になった諭吉は、単に書物を読むだけでなく、塩酸亜鉛を作って(すず)メッキをしてみたり、馬の爪の(けず)りくずから塩酸アンモニアを作ったりと、次か次へ新しいものを作ることに挑戦していった。

 1858年(安政5年)諭吉は
中津藩の蘭学の先生として江戸へ呼び出された。
それまで中津藩では、松代藩の
佐久間象山(さくましょうざん)に洋式砲術を教わったり、薩摩藩の伊東玄朴(いとうげんぼく)より洋書の読み方を教わっていた。
諭吉は中津藩の鉄砲洲(てっぽうず)にある中屋敷の長屋に一軒を与えられここで中津藩の子弟たちに教えることになった。
    これが後の
慶応義塾(けいおうぎじゅく)の原型となる小さな塾の始まりであった。
 
 この頃、年は同じだが適塾の先輩にあたる
橋本佐内が「安政の大獄」により奉行所に拘留されており、同じく適塾の先輩になる2代目塾頭・大村益次郎とともに心配をしていた。
長州出身の大村益次郎はすでに江戸で
鳩居堂(きゅうきょどう)という蘭学塾(らんがくじゅく)をやっていたが二人の力ではどうすることも出来なかった。

 
1859年(安政6年)5月28日幕府は神奈川(横浜村)、長崎、函館の3港を、ロシア、フランス、イギリス、オランダ、アメリカ、の5カ国に対して開放し、自由貿易を許可した。(神奈川条約
そのため横浜には多くの外国人が集まるようになった。
諭吉は何とか外国人と接触して話をしてみたかったので、ある日鉄砲洲(てっぽうず)から横浜までやってきたが、看板の字も読めないし、オランダ語で話をしても、まるっきり通じない。
この数年間、まさに寝食を忘れて必死にオランダの書物を読んできたのは、いったい何のためだったのか。
新しい外国語の知識を身につけて、開国後もきちんと外国人と対等に渡り合えるようにするためではなかったのか。それが無残にも打ち壊されてしまって、意気消沈して長屋まで帰ってきた。

 ここからがすごい。「
洋学者にして英語を知らないのは、酒屋に酒がないようなものだ」と、思い切って方向転換をしてしまった。
ちなみに、
大村益次郎のほうは、英語は必要ない.時間の無駄だと、むしろ諭吉をとめにかかった。
当時江戸にもまだ英語の出来人は少なかったが、
ペリーの再来のときや、プチャーチンが再来したとき通訳をした森山多吉郎という人に頼み込んで教えてもらうことにした。
しかし忙しい森山だったので、出勤前の朝しか時間がなく、なんと2里(8km)の道のりを毎朝歩いて習いに通ったがいつも教えてもらえるとは限らずなかなか上達しなかった。
この頃ここで書生をしていた
福地源之助(ふくち げんのすけ)に出会っている。

 その後
蕃書調所(ばんしょしらべしょ)箕作阮甫(みつくりげんぽ)に入門を願い出、許可された。
それだけでなくあちこちに声を掛け英語をともに学ぶ同士を探し、一緒に苦労をしながら英語に打ち込んでいた。
そんな
安政6年(1859年)の暮れ、幕府が日米修好通商条約の批准書(ひじゅんしょ)交換のためアメリカに使節を送り、そのとき随行艦(ずいこうかん)が一隻行くらしいといううわさを聞きつけた。
何とかアメリカに行ってみたいと言う気持ちがつのり、(つて)を求めて提督の
木村摂津守(せっつのかみ)を紹介してもらい直談判の結果何とか一行に加えてもらえることになった。
安政7年(1860年)1月13日諭吉の乗った咸臨丸(かんりんまる)は大きな夢と期待をのせて品川沖から出航した。
諭吉の飛躍の始まりであった。
 
 ちなみに、昨(安政6年)10月7日、
橋本左内処刑。10月27日、吉田松陰斬首(ざんしゅ)の刑
国内では「
安政の大獄」という嵐が吹き荒れていましたが、それも諭吉がサンフランシスコでアメリカ人たちに歓迎されている3月3日桜田門外で大老井伊直弼(いいおすけ)が暗殺され一段落を迎えることになりました。
スポンサーサイト
Copyright © 塾長日誌. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。